パルプド・ナチュラル（ハニープロセス）とは

パルプド・ナチュラル精製法の定義

パルプド・ナチュラル精製法（ハニープロセスとも呼ばれる）は、コーヒーチェリーの果肉を一部残して乾燥させる方法です。

この方法では、果肉の糖分がコーヒー豆に浸透し、独特の甘みや風味が生まれます。

正確には、パルプドナチュラルの場合には、熟していないコーヒーの実を取り除くという目的のために、果肉を除去するものですが、ハニープロセスの場合には、わざと果肉を残すことで独特な風味を作ることを目的にするものです。

パルプド・ナチュラル精製法と他の精製法との違い

パルプド・ナチュラル精製法は、ナチュラル精製法とウォッシュト精製法の中間に位置する方法です。

ナチュラル精製法では、果肉を完全に乾燥させてから取り除くため、フルーティーでワインのような風味が特徴です。ウォッシュト精製法では、果肉を水で洗い流して取り除くため、クリアで繊細な風味が特徴です。

パルプド・ナチュラル精製法では、果肉を一部残した状態で乾燥させるため、果肉由来の甘みや風味がコーヒー豆に移りますが、クリーンさも保たれます。

パルプド・ナチュラル精製法が生み出す味わい

パルプド・ナチュラル精製法で作られたコーヒーは、独特の甘みと風味が特徴です。果肉の糖分がコーヒー豆に浸透するため、ハチミツのような甘さやフルーツの風味が感じられます。このハチミツのような甘さがハニープロセスと呼ばれる理由です。

また、ウォッシュト精製法に比べると、ボディ感があり、滑らかな口当たりが特徴です。

パルプド・ナチュラル精製法のコーヒーは、ナチュラル精製法のフルーティーさとウォッシュト精製法のクリーンさを兼ね備えた、独特のバランスが魅力です。